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【日曜に書く】大阪の夢は海に浮かぶ 論説委員・鹿間孝一

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【日曜に書く】
大阪の夢は海に浮かぶ 論説委員・鹿間孝一

 やがてそこに人が住み、町が生まれ、港ができた。遣唐使など大陸との交流の起点になり、「天下の台所」の繁栄は舟運が支えた。大阪は古代から「海上都市」だったのである。

 神の創造は、現代では土木技術によって成される。大阪湾を埋め立て、3つの人工島ができた。公募で「舞洲(まいしま)」「夢洲(ゆめしま)」「咲洲(さきしま)」と名付けられた。

 かつて大阪市は2008年夏季五輪に立候補した。舞洲にメインスタジアムをはじめとする競技施設を、夢洲は選手村に、すでに国際展示場「インテックス大阪」などが整備されていた咲洲にはプレスセンターを予定し、「海にオリンピックを浮かべたい」がキャッチフレーズだった。

 残念ながら開催地は中国の北京にさらわれ、とくに夢洲は造成はしたものの、これといった用途がなく、お荷物になりかけていた。

夢洲に万博とIRを

 再び脚光を浴びている。2025年に誘致をめざす国際博覧会(万博)と、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の予定地としてである。

 万博は今秋に開催地が決定するが、最大のライバルだったフランスが立候補を取り下げ、俄然(がぜん)有利になった。その前に、来年6月に20カ国・地域(G20)首脳会議がインテックス大阪で開催されることが決まった。

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