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【アート 美】ウィリアム・クライン「写真都市展」 東京五輪から50年…再びカオスを目にしたいと日本へ

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【アート 美】
ウィリアム・クライン「写真都市展」 東京五輪から50年…再びカオスを目にしたいと日本へ

ウィリアム・クライン+TAKCOM「ウィリアム・クライン+TAKCOM,2018」より、「Brooklyn」を映しだした場面(部分、黒沢綾子撮影) ウィリアム・クライン+TAKCOM「ウィリアム・クライン+TAKCOM,2018」より、「Brooklyn」を映しだした場面(部分、黒沢綾子撮影)

                   

 野心的な若手も紹介

 「写真都市展」は2部構成。前半はクライン、後半は都市と写真をめぐり野心的な試みをしている若手写真家10組を紹介している。

 安田佐智種(さちぐさ)の「Aerial(エアリアル)」は米中枢同時テロの跡地、ニューヨークのグラウンド・ゼロに立つビルの展望台から撮ったもの。上空から街を見下ろす一点透視の風景に感じるが、多視点を組み合わせた架空の風景。日本古来の絵画にヒントを得て、風景とその物語に分け入る感覚を大切にしたという。

 西野壮平はリオデジャネイロ、パリ、東京など世界の各都市を数カ月かけてくまなく歩いては撮影。まるで街のジオラマを作るかのように、写真数万枚を使ったモノクロの細密なフォトコラージュを展開している。作家自身の記憶も合わせて凝縮され、航空写真にはない物語性をはらむ。

 都市で生きる人間のはかなさを感じさせるのは須藤絢乃の代表作、実際に行方不明になった少女に自らなりきるポートレートシリーズ「幻影」。今回は世界の都市で撮ったポートレートに自身の顔を合成し、“他人のそら似”とアイデンティティーの揺らぎを表現したシリーズ「面影」も出品している。

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