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C型肝炎、治っても油断しないで なお残るがんのリスク

「東京肝臓友の会」の事務所で、患者からのさまざまな相談に電話で応じる米沢敦子さん
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 国内の肝臓がんの原因の7割近くを占め、治療が難しかったC型肝炎は、効果が高く副作用の少ない飲み薬が近年登場し「治る病気」になった。だが肝炎が治っても、がんのリスクはゼロになるわけではない。特に患った年数が長い人は要注意。専門医は「定期受診を欠かさず早期発見できれば、がんになったとしても治療成績は良い。肝炎が治った後こそ油断しないで」と呼び掛ける。

 新薬のインパクト

 血液で感染するC型肝炎ウイルス(HCV)は持続感染しやすく、安全対策導入前の輸血や医療行為などで感染した人の多くが慢性肝炎になった。

 1990年代に始まったインターフェロン治療の成績は徐々に向上したが、副作用などのため治療を受けられない人も多かった。しかし平成26年以降、インターフェロンを使わず、短期間の治療で済む抗ウイルス薬が次々に登場し、体力のない高齢者も治療を受けられるようになった。

 広島大の田中純子教授(疫学・疾病制御学)が献血者の感染率などを基に推計したところ、国内には12年の時点で170万~220万人のHCV感染者がいたが、23年には100万~150万人にまで減った。この11年間にC型肝炎が治った人は推定で20万~30万人とみられている。

 田中さんは「新登場の薬の多くは治癒率が90%を超え、たくさんの人が治療を受けることができた。23年以降治った人の数は推計中だが、過去の11年間の20万~30万人を上回る可能性がある」と、3年余りで急速に広まった新薬のインパクトの大きさを語る。

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