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腹腔鏡手術 「8K」高精細映像で細かな部分も鮮明に がんセンターが臨床試験

「8K」技術を使った腹腔鏡で行われた大腸がんの手術(国立がん研究センター中央病院提供)
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 国立がん研究センターなどのチームは、従来のハイビジョンテレビを超える高精細な映像技術「8K」を使った腹腔(ふくくう)鏡を開発し、大腸がん手術の臨床試験を始めた。細かな部分も鮮明に見えるようになることで、がんの取り残しを防ぎ、周囲の臓器や血管を傷つけにくくなると期待される。

 腹腔鏡手術は、患者のおなかに小さな穴を複数開けて内視鏡(カメラ)と手術器具を差し込み、テレビモニターの映像を見ながら行う。開腹手術より傷が小さく、患者の回復が早い利点があり、手術件数は増加傾向。チーム代表で同センター中央病院の金光幸秀・大腸外科長は「大腸がん手術は70%近くが内視鏡になっている」と話す。

 だが、家庭用テレビと同等の解像度である現在の映像技術では奥行きがつかみにくい。よく見ようとカメラを対象に近づけると、手術器具を動かせる範囲が狭まるのが難点で、臓器を傷つける率は開腹手術より高いとのデータもある。

 チームのNHKエンジニアリングシステムなどが開発した内視鏡は、映像の画素数がハイビジョンの16倍。凹凸や滑らかさの表現力が向上した。また、手術器具が動かしやすくなり、執刀医と助手のほかに必要だった「カメラ操作役」も省けそうだ。

 臨床試験は来年3月ごろまで続ける。今年3月中旬に1例目を執刀した塚本俊輔医師は「操作は慣れないと難しい面があるが、思った以上にきれいな映像だった」と話した。

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