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【びっくりサイエンス】恐竜の卵、温め方の謎解明 環境に応じ植物発酵や太陽熱を利用していた

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【びっくりサイエンス】
恐竜の卵、温め方の謎解明 環境に応じ植物発酵や太陽熱を利用していた

土に含まれる植物の発酵熱を利用して卵を温める北極圏の恐竜(手前)の想像図(服部雅人氏提供) 土に含まれる植物の発酵熱を利用して卵を温める北極圏の恐竜(手前)の想像図(服部雅人氏提供)

 これに基づき世界各国で見つかった恐竜の巣の化石192例を分析し、卵の温め方を推定した。

 ブラキオサウルスやアパトサウルスに代表される体が大きくて首が長い草食恐竜「竜脚形類」の仲間の巣は主に砂岩で見つかったことから、砂中に産卵し太陽熱や地熱を利用していたと推定した。

 顔がカモノハシに似ていて、北海道むかわ町でも全身骨格が発掘された草食恐竜「ハドロサウルス類」の仲間の巣は、主に有機物を多量に含む泥岩中で見つかっており、土壌に含まれる植物の発酵熱を利用していたとみられるという。

 また、卵を抱えた状態とみられる化石が見つかったことがある鳥類に近い肉食恐竜「トロオドン科」や、オウムのような顔をした鳥類に近い「オビラプトロサウルス類」の巣は、泥岩と砂岩からほぼ同じ割合で見つかっていた。どちらも卵を抱いて温める少数派の恐竜のため、どんな環境でも営巣できたらしい。

北極圏は発酵熱・抱卵で生き抜く

 太陽熱を利用する方法が効果的なのは、赤道に近く暖かい低・中緯度に限られる。化石が見つかった場所を調査したところ、太陽熱や地熱を利用していた恐竜は北緯20~50度の中緯度地域に集中していた。

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