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【話の肖像画】女流棋士第1号・蛸島彰子(5) たまたま私が先だっただけ

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 一つのことを続けていけば、いろんなものが見えてくる。「継続は力なり」と同じような言葉ですが、普段、気がつかないことも続けることで感じられることがたくさんあります。それが人生の味なのかな。将棋を続けていることで、幸せも味わうことができました。

 〈公式戦から引退しても、忙しい日々だ〉

 週に2回ほど将棋教室をやっています。引退前は対局があると、そのことが頭にあって、「対局が終わったら何をしようか」と思う生活でしたが、今は対局がないので、そういうことも考えなくなりました。でも、協会の仕事が多く、まだまだ忙しい日々が続いています。長い時間、正座をすることはなくなりましたが、体力維持のためにストレッチを始めています。

 〈5月27日に「女流棋士第1号 蛸島彰子さんの歩みを語り感謝する会」が東京都内のホテルで開かれる〉

 私はこうした華やかなことは得意ではなく、「私はいいわ」というタイプなんです。できたら静かに引退するというのが一番。でも、個人というより女流棋界の一つの節目と言われ、後輩たちから引っ張り出されてしまいました。

 「発起人の一人に中原誠十六世名人がいいんじゃないですか。電話してください」と言われ、断られたらどうしようと思いながら電話したら、「喜んで」と快諾してくださって、良かったです。でも、当日にお客さまに来ていただけるのか、今から心配でなりません。「蛸島さんが女流棋士の道を切り開いてくれなかったら皆、後に続いていないんですよ」なんて言われましたが、誰かが必ずやったことなんです。たまたま私が先にやっただけの話なんですよ。(聞き手 田中夕介)=次回は平昌パラリンピック代表の上原大祐さん

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