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【がん電話相談から】低リスク前立腺がんの治療法

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 Q 80歳の男性です。1年前の検診でPSA値2・7でしたが、3カ月前に4・2となり、MRI(磁気共鳴画像装置)検査を受け、前立腺生検の結果、12本中1本からがんが検出されました。グリーソンスコアは聞いていませんが、低リスク前立腺がんの診断でした。骨シンチグラフィー、CT(コンピューター断層撮影)検査で転移はなく、主治医からホルモン療法、去勢(睾丸(こうがん)摘出)、無治療経過観察の選択肢を示されました。無治療の場合は、生検を年1回行うと言われました。どの治療方法がいいでしょうか。

 A あなたのようにPSA10以下で、悪性度が低く、がんの大きさも進行度合いも初期であるものを、低リスクがんと言います。その場合、いきなり合併症のある治療は行わず、何もしないで経過観察することが勧められます。高齢の方であればなおさらです。がんという名前が付くと怖がられる方も多いですが、低リスク前立腺がんは進行が遅いので、過度に心配することはありません。

 経過観察では、必ずしも年1回の生検を行う必要はありません。現在はMRIの精度が上がっていますので、進行すれば比較的容易に腫瘍を見つけられます。3~6カ月に1回、PSA検査を行い、PSA値が上昇するようならMRI検査を受け、さらに必要なら生検を行うことでいいでしょう。平均的には、5年以内に約3割の人で、がんが増大したり悪性度が増したりして、若い方(70歳以下)なら治療した方がいいと思われる状況になります。とはいえ、いきなり転移して命の危険にさらされるというわけではありません。

 Q その時点で手術をすればいいのですか?

 A あなたの年齢では、根治手術は必要ありません。治療するとすれば、放射線治療でしょうが、何らかの症状が出ない限り、さらに経過観察を続ける待機療法も選択肢の一つです。

                   ◇ 

 回答には、福井巌・がん研有明病院顧問(泌尿器科)が当たりました。カウンセラーによる「がん電話相談」(協力:がん研究会、アフラック、産経新聞社)は、(電)03・5531・0110。月~木曜日(祝日は除く)午前11時~午後3時。相談が本欄に掲載されることがあります。

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