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【話の肖像画】相沢病院理事長・相沢孝夫(3) 内紛乗り越え院長に

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 〈ただ、病院の方向性をめぐる意見の違いは頻発し、改革に反対の勢力との対立は続いた〉

 僕は病院は入院患者を診るところだと思っていた。開業医に紹介された患者さんを入院させて治療し、地域にお返しする。今でいう「病診連携」です。父の考えもそうでしたし、今後のトレンドを考えたとき、外来から入院まで全てやるのでなく、外来はできるだけ小さくていいと思った。しかし、院内には外来の患者をたくさん診て、そこから入院患者を拾うべきだという声も多かったんです。

 朝から午後3、4時まで外来をやっていたら医師も疲れるし、看護師さんも大変。外科から外来を拡充すべきだとの意見も出たけれど、「(外来をやっている)午前中、手術室が空いているのは効率が悪いですよね」とへ理屈をこねて(笑)、外来は従来のままにとどめ、入院病棟の環境を良くするところから始めました。

 〈改革への支持は徐々に広がり、6年10月、ついに慈泉会理事長と相沢病院院長に就任。叔父の前田恒雄院長は名誉院長に退いた〉

 叔父はまだまだやる気だったと思います。「恩を感じないやつだ」「叔父さんを追い出した」とも言われましたが、職員にやりがいをもって働いてもらうにはそれしかなかった。最初にやったのは有価証券を全て処分すること。少しはリターンがあるものもあったけれど、そんなものを持ってるからだめだ、と。質の高い医療を提供し、皆に信頼してもらうのだと覚悟を決めました。(聞き手 道丸摩耶)

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