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【がん電話相談から】卵巣がん術後化学療法7カ月後にCA125が増加

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【がん電話相談から】
卵巣がん術後化学療法7カ月後にCA125が増加

 Q 47歳の女性です。1年前、卵巣がんで悪性度の高い漿液(しょうえき)性腺がんと診断され、卵巣と卵管、子宮全摘術を行いました。子宮に浸潤があり、ステージIIa以上と言われました。TC化学療法(パクリタキセル+カルボプラチン)を6サイクル実施。終了から7カ月たって腫瘍マーカーCA125が185に増加しました。今後どんな治療が考えられますか。

 A 一般に、CA125が増加してきたときは再発を疑います。まずCT(コンピューター断層撮影)検査を行いますが、病巣が明確ではないのにCA125が増加を続ける場合は、PET-CTを行います。その結果、再発部位が1カ所であれば手術の可能性を考慮して、より詳細な画像情報を得るためにMRI(磁気共鳴画像装置)検査を行います。

 今回の場合、後腹膜のリンパ節廓清を行っていないので、PET-CTの陽性部位が骨盤内もしくは傍大動脈のリンパ節転移であれば再手術を急いで計画します。もし、肝臓や肺など1臓器の転移再発であれば、消化器や呼吸器外科に手術の可能性を検討してもらい、可能であれば再手術します。

 Q 複数部位の多発再発の場合は?

 A 手術より化学療法を行います。今回はプラチナ製剤に部分感受性がある(最後のTC化学療法から6カ月以内の再発はプラチナ抵抗性、1年以上を経た後の再発はプラチナ感受性と言います)と考え、カルボプラチンを残し、パクリタキセルをドキシルまたはジェムザールに変えて化学療法を行うのが一般的でしょう。再発がんに対しては、腹膜播種(はしゅ)の進展阻止が期待できる分子標的薬のベバシズマブ(アバスチン)も併用して治療すべきです。

 化学療法が有効で再発部位が1臓器に限局してくれば、手術を考慮します。がんが限局化しないときは化学療法を反復します。

                   

 回答には、瀧澤憲・がん研有明病院顧問(婦人科)が当たりました。カウンセラーによる「がん電話相談」(協力:がん研究会、アフラック、産経新聞社)は、(電)03・5531・0110。月~木曜日(祝日は除く)午前11時~午後3時。相談が本欄に掲載されることがあります。

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