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【書評】『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ著 さじ加減絶妙の家族小説

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 著者の瀬尾まいこは家族小説の名手で、特異な事情をかかえた家族関係をこれまでにもいくつも書いてきた。たわいない日常に光をあて、味わい深くえがくのが特徴。食事をするシーンが多いことでも知られていて、この作品でもたびたび出てくる。それが朝からのカツ丼でも、連日の餃子であっても、主人公の優子は料理を作ってくれる人の思いも一緒に味わって食べている。

 ラスト5ページ、それまで優子の一人称で語られたのが、森宮さんという3人目の父親の視点に変わり…。さらっと読めるが、本を閉じた後、家族の意味を問い直したくなる、新感覚の家族小説だ。(文芸春秋・1600円+税)

 評・赤羽じゅんこ(童話作家)

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