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宇宙の謎解明へ本格稼働 高エネ研の新型加速器「スーパーKEKB」、暗黒物質など探る

新型の加速器施設「スーパーKEKB」に設置された、粒子の軌跡などを観測する測定器=平成29年4月、茨城県つくば市(原田成樹撮影)
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 宇宙の謎を探る高エネルギー加速器研究機構の新たな加速器施設「スーパーKEKB」(茨城県つくば市)が21日未明に本格稼働した。宇宙に存在する正体不明の暗黒物質の発見などノーベル賞級の成果が期待されており、4月中にも粒子衝突の観測を開始する。

 スーパーKEKBは1周3キロに及ぶ円形のトンネル内に設けられた施設。電子と電気的に反対の性質を持つ陽電子を光速に近い速度で衝突させ、生じた粒子の振る舞いを観測する。宇宙誕生時のビッグバンを人工的に再現し、宇宙の成り立ちを説明する新たな素粒子論の構築を目指す。

 先代の施設は小林誠、益川敏英両氏の理論を実証し、2008年のノーベル賞受賞に貢献した。スーパーKEKBは約340億円を投じてこれを改造したもので、先代と比べデータ量を50倍に増やし、数年内に性能を40倍に引き上げる。

 世界最大規模の加速器である欧州合同原子核研究所の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)と比べ、衝突のエネルギーは低いものの頻度が高く、信頼性の高い実験ができる。

 研究チームは「2020年代に既存の理論では説明できない現象が見つかるかもしれない」としており、宇宙の謎解明への突破口として期待がかかる。

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