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【話の肖像画】大阪大教授・関谷毅(3) ブラジルと転校で培った価値観

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 しかし私は、別の分野の方と話し合い、彼らの価値観を受け入れるのは全く苦ではありません。小さい頃から当然のことのように異文化があり、それを楽観的に受け止められる訓練ができたのは良かったと感じています。

 〈自身の研究と異文化を融合させる取り組みは、農業の分野でも進んでいる。自身が開発した人工知能(AI)を搭載したセンサーをビニールハウスに設置し、作物の育成状況などをリアルタイムで監視する技術開発も検討している〉

 センサーをさまざまな分野で活用したいとの思いから、農業の方たちの話もうかがい、開発を進めていました。農家の人手不足は深刻で、AIやモノのインターネット(IoT)の技術で作業が効率化できると思ったのがきっかけです。

 ただ、こういった技術の導入に必要不可欠なのは、本当に現場が喜ぶ結果になるかどうか考えることだと思います。

 日本の農業はコストをかけないことが重要です。いかに便利な最先端技術でも費用がかかってしまうと、活用は非常に難しくなります。費用対効果の面で、私の技術は現段階では採用が難しい状況です。

 技術を最終的に活用するには、それぞれの文化や価値観、優先順位があります。それらを柔軟に受け入れて、対応することは研究者として背負わなければならない宿命だと思いますね。(聞き手 板東和正)

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