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【がん電話相談から】前立腺がん術後、PSA再発で放射線治療すべきか?

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 Q 73歳の男性です。3年半前、グリーソンスコア7、PSA値5・6で前立腺がんと診断されました。腹腔(ふくくう)鏡下前立腺全摘術とリンパ節切除を実施。リンパ節転移が2、3個あり、被膜外浸潤していましたが、切除断端にがんがあったかは不明です。術後、PSA0・01に下がったものの徐々に上昇し、8カ月前、0・21でPSA再発。ビカルタミドを1カ月、続いてリュープリンのホルモン治療を実施中です。主治医から、今後リュープリンの効果がなくなるので、放射線治療も検討すると言われました。放射線治療を受けた方がいいでしょうか。

 A 術後のPSA再発に対する放射線治療は、前立腺全摘後に周囲に限局した再発を治療するために、前立腺があった場所に放射線治療を行います。がんが広い範囲に再発していては効果が見込めないので、再発してから早期に(PSAが0・5以下で)開始したほうが良いと考えられています。

 副作用としては、放射線性の膀胱(ぼうこう)炎、直腸炎による出血や、尿道の狭窄(きょうさく)、尿失禁の悪化が起こる可能性があります。多くの場合は軽度の障害ですが、時に重症な場合もあります。

 手術中にリンパ節転移が見つかった患者さんが再発した場合は、より広い範囲にがん細胞が残っている可能性があります。広い範囲に照射を行うと、副作用の点から放射線の量も減らさなければならないといった問題があります。

 Q まだ15年くらいは元気でいたいのですが。

 A 確かにホルモン治療はよく効きますが、いずれは効きにくくなります。多少の合併症を受け入れられるなら、放射線照射の選択肢はあると思います。PSAが5・6でリンパ節転移があることも珍しいので、照射範囲にリンパ節の部位を含めるかどうかは、手術時の病理結果を再度確認して主治医の先生と相談してください。

                   

 回答には、がん研有明病院の米瀬淳二泌尿器科部長が当たりました。カウンセラーによる「がん電話相談」(協力:がん研究会、アフラック、産経新聞社)は、(電)03・5531・0110。月~木曜日(祝日は除く)午前11時~午後3時。相談が本欄に掲載されることがあります。

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