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【脱「災害弱者」 共に助かるインクルーシブ防災】(下)障害者の能力を生かす 自助努力で地域助ける

別府市古市町で行われた避難訓練。津波が来る想定で、参加者らは協力して高台に逃げた=平成29年12月(別府市提供)
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 「津波てんでんこ」という言葉がある。津波が来たらてんでんばらばらに逃げ、各自が自分を守ることに徹するよう説いた、三陸地方の教えだ。

 災害時は、まず自分を守ることに必死。また、家族の命が一番大事だと考えるのも自然なことだ。そして、誰かを助けるために犠牲者を増やすことはあってはならない。それでも、高齢者や障害者らが取り残されず、全ての人が助かる道は模索できるのか。

自力で階段降りる

 「地域の中で誰もが役割を持って、知恵や力を振り絞る。障害者も誰も“お客さん”ではいけない。自分のできるところはやる、少しずつでもみんなが自助努力することが地域の防災力を高める。それが、誰も取り残さないインクルーシブ(包括的な)防災につながる」。NPO支援技術開発機構(ATDO)副理事長で、障害者の防災力向上に取り組む河村宏さんはこう語る。

 河村さんは、車いすを使って生活する知人の例を紹介する。「建物の4階にある自宅から自力で降りる練習をした。車いすがなければその先の避難ができないので、1階分降ろせる長さのロープを車いすに縛り付けて先に降ろし、次に腕の力で階段を降りる。それを繰り返して避難できるようになった」。このように地上まで降りられれば、避難する人の波に合流でき、支援を受けやすくなる。

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