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【話の肖像画】タイ警察大佐・戸島国雄(3) 自衛隊から大事件現場へ“転身”

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【話の肖像画】
タイ警察大佐・戸島国雄(3) 自衛隊から大事件現場へ“転身”

タイ警察でともに働く人たちと食事(本人提供) タイ警察でともに働く人たちと食事(本人提供)

 以来、タイへの出向以外は、定年まで警視庁刑事部鑑識課一筋。普通は途中で再び所轄などに出るのですが、異例です。

 〈昭和の大事件に相次いで臨場した〉

 57年2月8日未明に33人の死者を出した、ホテルニュージャパン(東京)の火災発生時は、鑑識課の宿直勤務でした。警視庁の屋上から見ると、国会議事堂近くの総理官邸が燃えているように見えましたが、後ろが火災現場でした。翌日、現場検証をしているのに、ホテルに入っている店は早く店を開けたい。警備のアルバイトに、「火災現場には誰も入れるなよ。幽霊が出るぞ」と脅し、その足で羽田に向かいました。2月9日に羽田沖で日航機が墜落したのです。数日後、火災現場に幽霊が出るとの噂が週刊誌に載り、上司に呼ばれて怒られました。

 ロス疑惑や日航123便墜落事故、トリカブト保険金殺人事件、宮崎勤連続幼女誘拐殺人事件。ほかにも多くの大事件を手がけました。人生に無駄はなかった。私の経験と、体で覚える仕事のやり方。今、これをタイの若手捜査官に伝えています。(聞き手 吉村英輝)

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