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【父の教え】児童文学作家・角野栄子さん 寝る前・食後…父のお話が創作の種に

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【父の教え】
児童文学作家・角野栄子さん 寝る前・食後…父のお話が創作の種に

「父の話のリズムや口調が私の中に入って、一生使える言葉になりました」と話す角野栄子さん (飯田英男撮影) 「父の話のリズムや口調が私の中に入って、一生使える言葉になりました」と話す角野栄子さん (飯田英男撮影)

 魔女のキキの成長を描く児童書「魔女の宅急便」シリーズで知られる児童文学作家の角野栄子さん(83)。優しい語り口で、日常の延長線上にあるファンタジーを描いてきた。作品を生み出すための想像力を育んでくれたのが、幼い頃に物語を話して聞かせてくれた、父親の孝作さんだ。

 角野さんは5歳のときに生母を亡くした。姉や弟はいたものの、不安な気持ちを抱えた少女だった。「母の記憶はないんですが、今までいた人がいなくなる。どこに行ったんだろうって想像していました」。泣き虫で、孤独を感じていた。

 そんな日々に、大きな楽しみを与えてくれたのが孝作さんだった。

 「桃太郎」「宮本武蔵」…。寝る前や食事の後など、孝作さんは質商の仕事の合間に、子供たちにさまざまな物語を話してくれた。

 「子供向けではないような恋愛映画の話もありました。父が楽しそうに話すから私も物語が好きになったんです」と振り返る。

 江戸っ子だった孝作さん。たとえば、桃太郎を語るときには「どんぶらこっこーすうこっこー」と独特の節回しを披露する。「リズムのある話し方って映像になりやすい。作家になってからの文章にも影響していると思います」

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