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【暮らし替えの道しるべ】(4)思い出箱のすすめ

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【暮らし替えの道しるべ】
(4)思い出箱のすすめ

 私の宝物のひとつに、息子の幼稚園入園時に手作りしたレッスンバッグがあります。布製のバッグは角が擦り切れ、持ち手の部分はよれよれになってしまいました。息子からは「もういらないから捨てていいよ」と言われても、絶対捨てられない。自分が仕事をしながら一生懸命子育てした証しのような気がします。

 桜の木の下で桜の花がひらひらと舞い散る中の入園式。なかなか仕事が終わらず、やっと幼稚園に到着すると、広い教室で先生とふたりでさびしそうに私の迎えを待っていたこと。

 思い出がバッグを見るたびに浮かんできます。このように、子供にまつわる思い出の物をとってある人は多いかもしれません。

 そんなときにおすすめしているのは、あなただけの思い出箱をひとつ作っておくこと。私、あの頃がんばってたなぁ! そんな自分に会える特別なアイテムを入れておくのです。

 部屋に飾れるものがあれば飾ってみましょう。毎日が少し温かくなります。私が今飾っているのは、息子が学童保育に通っていたとき、先生からいただいたバースデーカードです。

 「こんなにたくさんの人の中でおともだちになれた。7才のおたんじょうびおめでとう!」。息子はもう大人になってしまいましたが、このカードを見ると小さかった息子が思い出されて胸が熱くなります。あなただけの“あの頃”を飾ると、見慣れた日常空間が少し違った彩りで見えてくるかもしれません。(日本ホームステージング協会代表理事 杉之原冨士子)

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