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【話の肖像画】落語家・春風亭一之輔(4) 「滑稽噺」で勝負したい

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【話の肖像画】
落語家・春風亭一之輔(4) 「滑稽噺」で勝負したい

師匠の春風亭一朝(右)と(本人提供) 師匠の春風亭一朝(右)と(本人提供)

 稽古をやっていると、しゃべることに飽きちゃう(苦笑)。名人といわれた先代の桂文楽師匠(昭和46年、79歳で死去)のように、磨いて磨き込んだ上でやっと高座にかけるという方もいますが、僕は(教わった師匠の)OKが出たら、バンバン高座でやりました。どれがベストか、なんて分かりませんけど。ネタも、事前には決めずに上がることが多い。大事なのは、そのときどきのお客さんとのバランス、距離感、満足度を計ること。場所や年代、どれだけ落語を聞いていらっしゃるか、によっても違いますから最初の1席目が大切なんです。

 〈今では、独演会はいつも満員盛況。過去には、日本武道館や歌舞伎座など、大きなホールで落語会をやった先輩落語家もいたが…〉

 (会場は)ギリギリ1千席かな、それ以上になると、なかなか伝わらないと思うんですよ。300席くらいがちょうどいい、僕が一番楽しいのは50席くらいですけどね。マイクなしで、お客さんとの距離が近い。個人のお宅で、赤ちゃんからおじいちゃんまでという場合もある。そういうとこでもできるのが落語なんです。(聞き手 喜多由浩)

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