産経ニュース

救急・産婦人科の勤務医、過労死ライン超す 「全国医師ユニオン」残業アンケート

ライフ ライフ

記事詳細

更新


救急・産婦人科の勤務医、過労死ライン超す 「全国医師ユニオン」残業アンケート

診療科ごとの残業時間(月) 診療科ごとの残業時間(月)

 労働組合「全国医師ユニオン」は20日、救急科と産婦人科で働く勤務医の1カ月の時間外労働(残業)が「月80時間」とされる過労死ラインを超えていたとするアンケート結果を発表した。厚生労働省が平成28年に実施した調査でも、この2科の勤務時間が他の診療科よりも長い傾向があり、過重労働是正に向けた対策が急がれる。昨年、インターネットなどを通じて実施したアンケートには勤務医1803人が回答。回答者全体の平均残業時間は月61・8時間で、労働基準法に基づき労使協定(三六協定)で定める1カ月の上限(45時間)を上回った。

 救急科が94・4時間、産婦人科が82・7時間といずれも過労死ラインを超え、耳鼻咽喉科や泌尿器科、循環器科なども70時間を上回った。リハビリテーション科と眼科は45時間を下回り、急患対応や当直の有無により診療科ごとにばらつきがあることが分かった。

 1カ月の当直回数は、救急科が5・2回と最も多く、3・5回の産婦人科が続いた。全体の78・7%が「当直明けも通常勤務」と回答。当直明けの集中力や判断力を尋ねると、36・8%が「大幅に低下」、42・4%が「やや低下」と答えており、医療安全の面からも負担軽減が必要なことがうかがえた。

 全国医師ユニオンは21年に結成された勤務医の労働組合。個人加盟制で、経営者や病院長でなければ入会でき、約100人が加盟している。

「ライフ」のランキング