産経ニュース

原発事故自殺で東電に1千万円超賠償命令 福島・飯舘村の102歳男性遺族へ 福島地裁

ライフ ライフ

記事詳細

更新


原発事故自殺で東電に1千万円超賠償命令 福島・飯舘村の102歳男性遺族へ 福島地裁

判決後、大久保文雄さんの遺影を手に質問に答える原告で次男の妻の美江子さん=20日午後、福島地裁前 判決後、大久保文雄さんの遺影を手に質問に答える原告で次男の妻の美江子さん=20日午後、福島地裁前

 東京電力福島第1原発事故による強制避難を前に精神的に追い詰められて自殺したとして、当時102歳だった福島県飯舘村の大久保文雄さんの遺族3人が、東電に計約6千万円の賠償を求めた訴訟の判決で、福島地裁(金沢秀樹裁判長)は20日、東電に1520万円の支払いを命じた。

 102歳という高齢を踏まえ、避難前の自殺と事故との因果関係の判断が焦点。原発事故の避難と自殺をめぐる訴訟では、平成26年と27年に福島地裁で判決があり、いずれも遺族側が勝訴した。

 訴状によると、大久保さんは、原告で次男の妻の美江子さん(65)、孫(35)の3人で暮らしていた。事故から1カ月後の23年4月11日、村が計画的避難区域に指定されるとニュースで知り、美江子さんに「避難したくないな」「ちょっと長生きしすぎたな」と漏らした。翌12日朝、自室で首をつって自殺しているのが見つかった。

「ライフ」のランキング