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【びっくりサイエンス】世界最大の頭脳集団「中国科学院」 共産党が強力に後押し、日本との勢いの差は歴然 垣間見える課題も

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【びっくりサイエンス】
世界最大の頭脳集団「中国科学院」 共産党が強力に後押し、日本との勢いの差は歴然 垣間見える課題も

中国科学院傘下の国家天文台が建設した直径500メートルの世界最大級の電波望遠鏡「FAST」=2016年9月、中国貴州省(新華社=共同) 中国科学院傘下の国家天文台が建設した直径500メートルの世界最大級の電波望遠鏡「FAST」=2016年9月、中国貴州省(新華社=共同)

 中国共産党が科学技術を重視する背景には軍事と経済がある。特に、中国も米国や欧州、ロシアなどと同様に科学技術を国家安全保障の観点から重視しており、中国科学院とは別に「軍事科学院」が存在するほどだ。

 時代をさかのぼれば、毛沢東時代の中国は「両弾一星」のスローガンを掲げて核兵器や弾道ミサイル、人工衛星の開発を実現した。このとき中国科学院は人民解放軍を支援し、材料の開発や人材供給などに多大な貢献をしたとされている。

 現在も、例えば「長春光学精密機械・物理研究所」(吉林省)のように、人民解放軍との関連が疑われる傘下の研究所が存在する。科技大で開発中の量子暗号も、実用化されれば軍事面での利用価値が高いことは容易に想像できよう。

 もっとも、中国の科学技術は発展の勢いこそすさまじいものの、依然として米国や欧州などへのキャッチアップが中心だ。自然科学系のノーベル賞受賞者も1人しか出ていないが、日本人の受賞者も多くが数十年前の研究成果で受賞していることを忘れてはならない。

 その上で、中国の科学技術が置かれた状況について、科学技術政策に詳しい元文部科学省審議官の林幸秀氏は「基礎研究やオリジナリティーが欧米などに及ばない」と指摘する。背景には「10年でようやく成果が出るような研究は怖くてできない」という雰囲気があるという。

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