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【話の肖像画】ダウン症の書家・金澤翔子 母・泰子(4) 大丈夫なようにできている

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【話の肖像画】
ダウン症の書家・金澤翔子 母・泰子(4) 大丈夫なようにできている

着物姿でダンスを披露=東京都大田区(桐原正道撮影) 着物姿でダンスを披露=東京都大田区(桐原正道撮影)

 不登校の子でも、障害のある子でも、最後はちゃんとうまくいくようになっているんです。「そんなに頑張らなくても大丈夫よ」。泣きながら訴える親に、こう伝えることの大切さを翔子に教えられました。社会的にみれば障害のある人かもしれない、かわいそうに映るかもしれないけど、当事者側はそうは思っていない。楽しく、明るく暮らしている。そんな素晴らしい世界と翔子たちはつながっている、ということがようやく分かりました。

 「翔子さんの字を見て死ぬのをやめました」。そんな手紙をもらったことがあります。親はどうしても子供に期待し、頑張ることを求めます。でも社会がその子に合わなかったら苦し過ぎます。生きていることこそが素晴らしいんですよ。社会をあきらめたら、本物の世界が見えてくる。学歴がなくても幸せになれるんです。翔子にそのことを教えられました。最初は苦しみました。でもね、翔子がダウン症を持って生まれてきて本当に良かった。今、はっきりとそう言えます。(聞き手 内藤泰朗)

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