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「子育て世代が住みたい田舎」1位に茨城県常陸太田市 家賃・おむつ・保育補助…支援に自信
その成果がうかがえるのが子供の数だ。22年度に市内で生まれた子供は249人だが、29年度の市内の小学校への入学者数は315人で、66人増加している。28年度入学者も、21年度の出生数より64人多かった。市では「子育て世代が移住してきているという指標ではないか」と分析している。
雑誌では、各自治体に移住や子育てへの支援策のほか、移住支援制度を活用して転入した移住者数などについてアンケートを実施し、結果を点数化した。回答した自治体を人口10万人以上(106自治体)と10万人未満(565自治体)に分け、若者、子育て、シニアの世代ごとと総合の計4部門で順位を決めた。
常陸太田市の参加は初めてで、同市少子化・人口減少対策課の福田洋昭課長は「市の施策が評価されてうれしい。子育て支援以外にもさまざまな施策を講じ、いろんな世代の移住、定住を進めたい」と意気込んでいる。
死亡数が出生数を上回る人口の自然減が続いている常陸太田市。持続可能な自治体を目指し、挑戦は続く。
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【「子育て世代が住みたい田舎部門」の上位の自治体】
順位 自治体
1 常陸太田市
2 島根県飯南町
3 大分県臼杵市
3 大分県国東市
5 大分県豊後高田市
6 千葉県いすみ市
7 兵庫県赤穂市
8 山梨県北杜市
9 大分県宇佐市
10 熊本県天草市