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樺太、誤解の定着危惧 センター試験の「帰属問題」設問 元住民ら「一面的な歴史観」「元はロシア領と読める」 

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樺太、誤解の定着危惧 センター試験の「帰属問題」設問 元住民ら「一面的な歴史観」「元はロシア領と読める」 

 「一面的な歴史観で受験生に誤解を与える」。13日に実施された大学入試センター試験「日本史B」で南樺太の帰属に絡む問題が出題され、物議を醸している。センターは「近代日本の大陸政策の理解を広く問う問題」とし、「南樺太の領有」は日露講和条約(1905年)の帰結と説明する。だが、旧住民でつくる全国樺太連盟(樺連)では、以前から「日露講和条約を起点に説明すると“もともとロシア領”という誤解が生じる」との懸念があった。

 樺太は、南下するロシアの脅威に対し江戸幕府が防備を強化。日露国境をめぐっては、幕末の日露通好条約(1855年)で両国民の混住地として定めず、明治政府が樺太千島交換条約(1875年)を結び、樺太全島をロシアに譲る代わり千島全島を領有した経緯がある。国力の格差からロシアの圧迫に抗するのが難しかったとされる。

 複雑な経過をたどったことから「日露戦争で得た」といった簡潔な解説が多く、「もともとロシア領」と誤解されがちだという。樺連は昨年8月、中学歴史教科書の日露戦争に関する記述について、「講和のところで突然出てくるので“戦利品”の感が否めない」などとする意見書を文部科学省に提出していた。

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