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「視覚に頼らず鑑賞」美術館、案内役は視覚障害者 広がる対話型

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「視覚に頼らず鑑賞」美術館、案内役は視覚障害者 広がる対話型

視覚障害者のナビゲーター(左)と作品について話し合う参加者の女性=東京・国立新美術館 視覚障害者のナビゲーター(左)と作品について話し合う参加者の女性=東京・国立新美術館

 目の不自由な人も美術鑑賞できる機会が徐々に広がっている。視覚障害者が案内役となり鑑賞の感想を語り合ったり、美術館員の説明で作品の理解を深めたりしている。障害の有無にかかわらず「美」を接点に対話し、多様な見方や意見を知ることができるとして注目されている。

 豊かな受け止め

 視覚障害者向け鑑賞は、作品を立体化したり、音声ガイドを充実させたり、近年、美術館や展覧会ごとにさまざまな取り組みがみられる。中でも音声ガイドは、視覚障害者向け専用に制作された音声コンテンツがあったり、音が伝わりやすい「骨伝導ヘッドホン」を使用するなどの試みもある。

 東南アジアの現代美術展が開かれた国立新美術館(東京)で昨年9月初旬、視覚や聴覚に障害のある人ら約20人が集まった。

 絵を囲んだ際には、目が見える参加者の「のどかな印象」との発言に、全盲のナビゲーターが「どの部分で感じるのか」と質問。「高床式の家、動物」と続く中で「爆弾が落とされているのも見える」と説明があった。「のどかに感じさせながらも、戦争の日常化を表現したのでは」といった感想が交わされた。

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