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銀座の老舗キャバレー「白いばら」88年目の散り際 近隣住民「存在そのものが文化だった」

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銀座の老舗キャバレー「白いばら」88年目の散り際 近隣住民「存在そのものが文化だった」

近所の住人や通行人は、閉店を惜しみつつカメラのシャッターを押していた 近所の住人や通行人は、閉店を惜しみつつカメラのシャッターを押していた

 経営は決して行き詰まってはいなかった。「(2008年の)リーマン・ショックで、銀座の高級店に行っていた人たちが、料金の安い『白いばら』に流れてきたという話も聞きました。大衆店なので、毎日来るお客さんもいましたよ」(前出の元ホステス)

 昨年10月ごろ、かつての客から届いたメールで閉店すると知った。「東京のキャバレーは人も足りているだろうし、いま働いているコはスナックとかに移ることになるのかしら」と、元同僚たちを気にかける。

 1931年に創業、36年の「2・26事件」の前日には陸軍将校が来店し、「明日の号外を楽しみにしろ」と言い残し、観葉植物を軍刀で切り落としたという逸話も残る。

 最終日は「お客を店に入れるまで1時間もかかっていた」(近隣男性)と大盛況をみせた。87年咲き続けた花の散り際だった。

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