産経ニュース

【老舗あり】松江市 福島造船鉄工所 山陰唯一 水都で歴史刻む 最大規模の屋根付ドック自慢

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【老舗あり】
松江市 福島造船鉄工所 山陰唯一 水都で歴史刻む 最大規模の屋根付ドック自慢

福島造船鉄工所森山工場の全天候型ドック=松江市 福島造船鉄工所森山工場の全天候型ドック=松江市

 「雨の多い当地で、天候に左右されずに作業を進めるための施設。維持費は相当かかるのですが…」と福島さんが言う。このドック1基と船台2基の体制で、漁船やケミカルタンカー、フェリーなど多彩な船舶を建造してきた。

 魚雷運搬船も建造

 盛衰の激しい造船業界でなぜ生き残り、創業150年を迎えられたのか。「答えは難しいが、求められるものは何でも造ってきた」と福島さん。日本海側で数少ない鋼船建造の可能な造船所だったため、多種多様なニーズに応えるという「使命」があるのだそうだ。

 例えば、同社が得意とする沖合底引き漁船でも、「1艘(そう)引き」と「2艘引き」の漁法の違いや魚種、発注者のこだわりなどで船の設計も大きく変わる。過去には、戦時中に海軍監督工場として駆潜艇や魚雷運搬船なども建造。最近では、平成21年に日本で初めて、電気推進(エコシップ)のセメント運搬船も手がけた。「この船は、積載するセメントを動かす配管や、電気推進の配線など非常に複雑な構造でした」と福島さんは振り返る。

 32年ぶり海外注文

 ただ、この150年間は決して順風満帆な航程ではなかった。造船不況の折には経営不振にあえぎ、100人以上いた従業員の大半を整理した苦い経験も。しかし、その多種多様なニーズに応えるバイタリティーで復活を果たし、従業員数はかつての半数程度にまで回復した。

続きを読む

このニュースの写真

  • 松江市 福島造船鉄工所 山陰唯一 水都で歴史刻む 最大規模の屋根付ドック自慢

「ライフ」のランキング