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【本郷和人の日本史ナナメ読み】城作りに見る 織田信長ってやっぱりすごい!! なぜ日本の城には城壁がなかったのか? から考察できること

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【本郷和人の日本史ナナメ読み】
城作りに見る 織田信長ってやっぱりすごい!! なぜ日本の城には城壁がなかったのか? から考察できること

小牧山城跡の巨石群=平成27年、愛知県小牧市 (渡部裕明撮影) 小牧山城跡の巨石群=平成27年、愛知県小牧市 (渡部裕明撮影)

 信長の革新性、城作りにも

 マンガは偉大である。え? ナニ当たり前のこと言ってるの? と多くの方が思われたでしょうけれど、先日「東大の教員たる者が、歴史はマンガで学ぶと良い、などと奨めている。全く嘆かわしい」とのお小言を頂戴いたしまして。まだそういう発想する人がいるんですね。どんな文豪の描写力も、マンガの一コマにかなわない、ということがあるのに。

 さて、そこで。「城攻め」の一コマを思い描いてみてください。どんな構図が浮かびますか? たとえば中国史だと原泰久先生の『キングダム』(集英社)。時代は秦の始皇帝の若き日ですので紀元前230年頃でしょうか。またヨーロッパなら久慈光久先生の『狼の口(ヴォルフスムント)』(エンターブレイン)。舞台は後に永世中立国家スイスの核となる、ゴットハルト峠周辺の森林同盟3邦。最終巻が描写するモルガルテンの戦いが1315年。この2作に克明に描かれる城攻めと、宮下英樹先生『センゴク』(講談社)の小谷(おだに)城攻め(1573年)は明らかに違う。

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