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【聞きたい。】元は辛党だったけれど… 畑主税さん『ニッポン全国 和菓子の食べある記』

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【聞きたい。】
元は辛党だったけれど… 畑主税さん『ニッポン全国 和菓子の食べある記』

高島屋の和菓子バイヤー、畑主税さん 高島屋の和菓子バイヤー、畑主税さん

 和菓子ファンには名の知れた、「高島屋」全店の和菓子担当バイヤー。365日、和菓子を口にしない日はなく、「完全に体の中に取り込まれ、細胞になっています」。

 元は辛党。洋菓子売り場に配属され、各ブランドのスイーツを片っ端から食べていく、という荒業で甘い物を克服した。続いて担当した和菓子は、「奥ゆかしさが半端なく、のれんの前に人が出ない」世界。それが一般的に言われるハードルの高さや、わかりにくさにつながっていると感じ、次第に足は売り場から作り手の元へ向くようになった。

 10年間で、全国47都道府県の1千軒もの店を駆け回り、五感をフルに使って1万品以上の和菓子を食べてきた。その「総決算」として本業の傍ら、320軒、約500品に「強引に絞り込んで」、2年がかりで一冊にまとめた。厚さ3センチ超の本書を手に、「初めて“作り手”になった」と感慨深げに語る。

 有名店の看板商品を押さえた手土産本とは一線を画す。有名店でも、「とらや」(東京・赤坂)は代名詞の羊羹(ようかん)ではなく、6月16日の和菓子の日に合わせて限定販売される「嘉祥(かじょう)菓子」を紹介している。「“好き”という基準でしか選んでいない。それに尽きます」

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