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竹久夢二「投扇興」東京で初公開 新春の喜びをたおやかに

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竹久夢二「投扇興」東京で初公開 新春の喜びをたおやかに

「投扇興」大正中期 培広庵コレクション 「投扇興」大正中期 培広庵コレクション

 大正ロマンを代表する画家、竹久夢二(1884~1934年)の屏風(びょうぶ)で、昨年発見された「投扇興(とうせんきょう)」が、東京で初公開されている。投扇興は新年の季語で、台の上に立てた的を離れた位置から扇子を投げて落とし、扇と的の落ち方で点数を競う遊び。みやびな遊戯に興じるたおやかな夢二式美人画は、新春を寿(ことほ)ぐにふさわしい。 (黒沢綾子)

                   

 「投扇興」は縦90センチ、横217センチの二曲(にきょく)一隻(いっせき)屏風で、東京都文京区の竹久夢二美術館で現在展示されている。専門家の間でも知られていなかった作品で、来歴も不明という。美人画コレクションで知られる個人収集家が所蔵し、夢二作品を多く収蔵する記念館「金沢湯涌(ゆわく)夢二館」(金沢市)が真筆と確認。昨年秋に同館で初公開された後、東京でも披露することにした。

 竹久夢二美術館学芸員の石川桂子さんは「夢二作品で屏風仕立てのものは希少で、近年において貴重な新発見作品。投扇興は新年の季語ですし、女性たちの表情も退廃的というより穏やか。おめでたい画題として描いたのでは」と見る。画風や署名から大正中期の制作と推定されるという。

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