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【大学ナビ】針路を聞く 大東文化大学・門脇廣文学長

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針路を聞く 大東文化大学・門脇廣文学長

大東文化大の門脇廣文学長 大東文化大の門脇廣文学長

 ■学生本位の学びと成長のキャンパス 創造・伝統の両翼で世界に飛翔

 「東西文化の融合」は建学の精神の一つ。スクールカラーのグリーンは、強豪のラグビー部や箱根駅伝の常連・陸上競技部の活躍でおなじみだ。2020年の東京五輪・パラリンピック、そして23年の創立100年に向けて、大東文化大学はその精神を「アジアから世界へ-多文化共生を目指す新しい価値の不断の創造」と読み替え、力強くはばたこうとしている。門脇廣文学長にその展望を聞いた。(編集委員 関厚夫)

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 --まずは御学の新しい「彼氏」のご紹介を

 「正しくは『カ・レ・シ』です(笑)。来春に新設される看護学科(スポーツ・健康科学部)と歴史文化学科(文学部)、社会学科(社会学部)の頭字です。看護学科は理系ではありますが、文系大学としての本学の伝統と蓄積をいかしつつ、これからの高齢化社会に寄与する看護師を育んでゆきたいと考えています。また歴史文化学科では建学の精神を継承しながら『観光歴史学』という新たな学問領域を拓(ひら)いてゆくという大志があります。社会学科は環境創造学科(環境創造学部)を改組したもので、より広い視野で社会の変化をとらえ、未来を担う人材を輩出するのが目的です」

 〈大東文化大の前身となる大東文化学院は大正12(1923)年の創立。私立ながら、帝国議会の「漢学振興ニ関スル建議案」の可決による開学であったため当初は国の厚い補助を受け、全学生の授業料を免除した。そんなオンリーワンの歴史をもつ大東文化大には多士済々が集(つど)い、巣立っていった。現在、東京・板橋や埼玉県東松山市などのキャンパスにある8学部で約1万3千人が学ぶ〉

 --人材育成の理念とそのプログラムについて教えてください

 「わが国の伝統文化を重視したうえで専門分野の知識を身につける。かつまた社会で活躍できる人間力を備えた『大東人』を養成することを主眼に置いています。個人的には在学生の英語力を高め、生涯を見据えたキャリア教育を行ってゆきたいと考えています。

 人材育成の一環として『Daito Education Plus』があります。具体的には、研修を通じて学生リーダーを養成し、彼らが中心となって他の学生たちとともに、学びの場を広く正課の授業以外に求めて自主的に活動してもらうことです。先日、本学で東京五輪・パラリンピック関連のキックオフイベントが行われました。その企画・運営に携わることが彼らの初仕事でしたが、これからますますその本領を発揮してくれると確信しています」

 〈さるプロ球団の「生まれる前からのファン」という門脇学長。だが、実はそれ以上に「大東スポーツファン」である〉

 --試合会場に自ら足を運ぶことも多いとか

 「スポーツ系クラブのすべての応援に行きたいのですが、なかなか時間がとれないのが悩みのたねです。そんなときは家内手作りの“勝利のリボン”を選手や応援の学生たちに託したりしています。勝つことができればそれに越したことはないですが、負けてもいい。一生懸命に頑張ってくれれば、その姿にまず在学生、そして卒業生たちが勇気をもらい、『大東人』であることに誇りをもってくれることでしょう。毎年毎年、そんな貴重な機会の輪を広げ、学内外での学びを充実させながら在学生や卒業生とともに東京五輪・パラリンピック、また本学創立100年を迎えたいと考えています」

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【プロフィル】門脇廣文

 かどわき・ひろふみ 昭和51年慶応大学文学部卒業。56年東北大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得満期退学(平成14年文学博士)。3年大東文化大学文学部助教授、12年同教授。以降、文学部長、学園評議員・理事や大学院文学研究科委員長を歴任し、今年4月から現職。専門は中国中世の文学。神戸市出身。67歳。

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