産経ニュース

【話の肖像画】プロボクシング元世界王者・具志堅用高(1) まな弟子の世界一に感慨

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【話の肖像画】
プロボクシング元世界王者・具志堅用高(1) まな弟子の世界一に感慨

比嘉大吾(右)が新王者となりガッツポーズ=東京都江東区の有明コロシアム(今野顕撮影) 比嘉大吾(右)が新王者となりガッツポーズ=東京都江東区の有明コロシアム(今野顕撮影)

 〈今年5月、まな弟子の比嘉大吾が世界ボクシング評議会(WBC)フライ級の王座をつかみ取り、10月に初防衛した。沖縄出身者としては25年ぶりの世界王者誕生で感慨ひとしおの1年となった〉

 比嘉と出会ったとき、鍛えれば世界を取れる選手だと直感しましたね。スピード、動き、前に出る力強さ、パンチ力など条件がそろっていました。性格も良いし、ハートも違っていました。ジムに入って3年で、私と同じ21歳で世界王者になりました。

 そりゃ、うれしかったですよ。試合直後、リングに上がり「ありがとう」と声を掛けました。引退してから13年たった平成6年に(日本人初の世界王者となった)白井義男さんとジムを立ち上げてから初めての男子の世界王者ですから。比嘉が負けたらジムを畳むことも考えていました。ジムを持ち、ボクシング選手を作り、世界王者まで育てるのは難しいと実感していました。なかなか容易な世界じゃないですよ。でも世界王者を育てることが夢だったからね。改めて夢は実現できると思いました。

 比嘉には宮古工業高(沖縄県宮古島市)時代に目を付けていました。母校・興南高(那覇市)ボクシング部の同級生から「宮古島にすごいのがいるよ」と連絡を受けて見に行ったのです。なぜ全国優勝できなかったのかと思ったくらいです。まあ、組み合わせとか対戦相手との相性とかあるからね。

 でも結果的に良かった。比嘉が高校総体で優勝していたらプロに進まず、五輪候補選手として大学でボクシングをやっていたかもしれないからね。

続きを読む

関連ニュース

「ライフ」のランキング