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【アート 美】思い込み、錯覚、観客が参加し体験…リアルとは何か問い直す レアンドロ・エルリッヒ展

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【アート 美】
思い込み、錯覚、観客が参加し体験…リアルとは何か問い直す レアンドロ・エルリッヒ展

「建物」2004/2017年 老若男女が作品の一部になれる参加型の楽しい作品 「建物」2004/2017年 老若男女が作品の一部になれる参加型の楽しい作品

 今年の新語・流行語大賞に選ばれた「インスタ映え」は、美術展においてもヒットを左右する重要な要素となっている。つまり、画像共有サービス「インスタグラム」に投稿された展覧会にまつわる写真が、来場者をさらに増やす呼び水になり得る、ということ。とかくインパクトの強いイメージが求められている。

 アルゼンチン出身で国際的に活躍する現代美術家、レアンドロ・エルリッヒの作品は、まさに驚きにあふれ「インスタ映え」がすると言えるだろう。しかし同時に彼の作品は私たちの現実認識に揺さぶりをかける。何がリアルで何がフェイクなのか、見えているものだけが現実なのか-。四半世紀に及ぶ彼の創作活動をたどる大規模な個展が、森美術館(東京・六本木)で開催中だ。初期から新作までの計44点、うち8割が日本初公開という。

 作品の多くは、観客が参加することで完成する。例えば代表作「建物」。まるで忍者のように建物の外壁にぶらさがったり、窓から窓へと移動するのは一般の来場者たち。

 「建物は垂直に立っているという思い込みや錯覚を利用した作品」と同館キュレーターの椿玲子さん。実は建物の壁は垂直ではなく、床に水平に展開されており、大人も子供も皆、寝転がってポーズを取っている。その愉快な様子が、45度に傾けられた大きな鏡に映り込んでいるのだ。

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