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夜間保育の現場を克明に描く 親子や職員の姿追い映画化

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夜間保育の現場を克明に描く 親子や職員の姿追い映画化

◆負のイメージ払拭

 制作のきっかけは、大宮浩一監督に届いた一通の手紙。「夜間保育が必要な家庭は多いのに認可保育園が増えない。リアルな姿を伝えてほしい」。大宮監督の作品を見た同園の片野清美園長からだった。保育の世界を知らない監督にとっては唐突な依頼だったが、熱意にほだされた。

 国の保育制度ができても夜間の利用は想定されておらず、雑居ビルの一室などで子供を預かる無認可の託児所が受け皿になった。だが保育士資格も不要で行政のチェックも届かないため、一部で子供を放置し寝かせるだけといった業者が急増。昭和55年頃には死亡事故も相次ぎ、「ベビーホテル問題」として国会でも取り上げられた。

 大宮監督が当初思い浮かべたのもこの負のイメージ。だが撮影に入ると、現場は違った。子供が安心して過ごせるよう腐心し、悩み葛藤する親にそっと寄り添う職員。生きるため、夢のために働き、子供とも懸命に向き合う親たち。「もっと知りたい」と、北海道や沖縄、新潟の夜間保育園も訪ね、撮影を重ねた。

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