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【びっくりサイエンス】花屋さんの店先に青い花がたくさん並ぶ日 

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【びっくりサイエンス】
花屋さんの店先に青い花がたくさん並ぶ日 

農業・食品産業技術総合研究機構とサントリーグローバルイノベーションセンターが共同で開発に成功した「青い菊」=22日、茨城県つくば市(桐山弘太撮影) 農業・食品産業技術総合研究機構とサントリーグローバルイノベーションセンターが共同で開発に成功した「青い菊」=22日、茨城県つくば市(桐山弘太撮影)

市販は10年以内

 作出した青い菊は、2種類の外来遺伝子を細菌を使って組み込んでいるため遺伝子組み換え作物だ。近年は細菌を使わない「ゲノム編集」と呼ばれる方法が生まれているが、この方法を使ったとしても本来、種が持っていない遺伝子を組み込んでいるので組み換え作物にあたる。生態系に影響を与えないためには、花粉や種子を作らないように性質をコントロールし、日本を含む世界各国が締約する「カルタヘナ議定書」に基づき生物多様性影響評価を受ける必要がある。

 青い菊の市販品が登場するのは「10年以内」(野田氏)というから、花屋さんの店先に並ぶまで、少し気長に待つ必要がある。

 国内の切り花の産出額は31%の菊にユリ(11%)、バラ(9%)、カーネーション(6%)を合わせた4種類で計57%と半分を超える。しかし、この4種類は通常の交配による品種改良で作られた青い花はなく、量販店が仕入れる花の色は紫が6~7%、青が2~3%程度しかない。野田氏らは菊などで青い品種が増えることで、花卉(かき)産業を活性化できるとみている。

 ところで、赤、黄、白に青…となると、あとは黒があればフラワーアレンジメントなどでさらに表現力が増す気がするが、野田氏によると、黒は色素が濃い場合に光を吸収するため黒く見えるのであって、黒い色素が作られているというわけではない。濃いアントシアニンを中心に、黄色のカロテノイド、緑色のクロロフィルなどが組み合わさって、黒く見える。交配や遺伝子組み換えで濃く、黒くした実例はないが、需要があれば、交配で選抜していけば作って売り出すことも可能とみられるそうだ。

 市場がどのように反応するか予測は難しいが、青や黒の花が増えれば、男性ももっと花に親しみを感じるようになるかもしれない。(科学部 原田成樹)

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