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【びっくりサイエンス】花屋さんの店先に青い花がたくさん並ぶ日 

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【びっくりサイエンス】
花屋さんの店先に青い花がたくさん並ぶ日 

農業・食品産業技術総合研究機構とサントリーグローバルイノベーションセンターが共同で開発に成功した「青い菊」=22日、茨城県つくば市(桐山弘太撮影) 農業・食品産業技術総合研究機構とサントリーグローバルイノベーションセンターが共同で開発に成功した「青い菊」=22日、茨城県つくば市(桐山弘太撮影)

想定外の幸運

 そこで、より青いチョウマメが持つ青い色素は、デルフィニジンに糖や芳香族有機酸と呼ばれる分子が結合していることに着目。菊でこれを作らせるには、デルフィニジンに糖を付け、さらに芳香族有機酸を作る遺伝子と、それをデルフィニジンに結合させる遺伝子が必要だ。

 研究チームはまず、デルフィニジンを作る遺伝子と、その分子に糖を付ける遺伝子を組み込んだ。すると、それだけで青い菊が咲いた。農研機構野菜花き研究部門の野田尚信氏は「思いがけない幸運だった」と話す。

 本来は、デルフィニジンに糖が結合しただけでは青紫色のはずだ。分析の結果、菊が本来持っている無色のフラボンという物質との相互作用によって、デルフィニジンと糖の結合物が青色に発色したという結論に至った。

 デルフィニジン、フラボンなどの色素分子は、原子が六角形につながった「六員環」「亀の甲」などと呼ばれる構造を持っている。物質が特定の色に見えるのは、それ以外の色を物質が吸収しているためで、六員環の周囲を回る電子の軌道が特に発色に関与しているという。

 「一般に、六員環が積み重なって相互作用することで青が発色するといわれている。おそらくデルフィニジンに糖が付いたことで、フラボンとお互いにいい具合に青く発色できる構造で積み重なったのではないか」と野田氏は推測している。

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