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【びっくりサイエンス】ゾウムシの体が硬いのは共生細菌のおかげだった 産総研が謎解明、害虫駆除に応用も

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【びっくりサイエンス】
ゾウムシの体が硬いのは共生細菌のおかげだった 産総研が謎解明、害虫駆除に応用も

共生細菌の減少で体が赤みを帯び、柔らかくなったクロカタゾウムシ(産業技術総合研究所提供) 共生細菌の減少で体が赤みを帯び、柔らかくなったクロカタゾウムシ(産業技術総合研究所提供)

 そこで研究チームはナルドネラのゲノム(全遺伝情報)を解読。その結果、生存に必要な最低限の遺伝子しか持っておらず、大半の遺伝子が失われており、「チロシン」というアミノ酸の一種を作る機能にほぼ特化していることが判明した。外骨格はタンパク質とキチン質からなるが、チロシンはこれらを結合する役割を担う。

 そこで、クロカタゾウムシの幼虫に抗生物質を投与してナルドネラを減らす実験を行ったところ、体液中のチロシン濃度が大きく減少。その後、成虫に育つことはできたが、黒い色素が失われて赤色に変化し、外骨格が硬くならずフニャフニャの体になった。

 また別の実験で、幼虫を通常の飼育温度である25度より高い30度で育て、ナルドネラを完全に死滅させたところ、成虫になることができなかった。

 これらの結果から研究チームは、クロカタゾウムシが成虫に育ち、黒くて硬い体をつくるために、ナルドネラが持つ機能を利用していると結論づけた。

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