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【健康カフェ】(102)ステロイド 使い方を間違えなければ大変優れた薬

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【健康カフェ】
(102)ステロイド 使い方を間違えなければ大変優れた薬

 鼻水と喉の痛みを訴えて受診した20代男性は、特に喉の痛みが強く、唾液を飲み込むのもつらいと言います。診察したところ普通の風邪で、症状を和らげる薬を処方することを伝えると「抗生剤でいいのですぐ効く強い薬をお願いします」と言います。

 風邪のほとんどはウイルス感染によるもので、安静にして休めば1週間もすればよくなります。抗生剤は細菌をやっつける薬でウイルスには効きませんので、風邪に対して抗生剤は不要とされ、むしろ抗生剤をやたらと使うことで副作用や耐性菌などが出る弊害が指摘されています。

 発熱や喉の痛みには「解熱鎮痛剤」「非ステロイド性抗炎症薬」使用が大半ですが、今年9月、風邪による喉の痛みに抗炎症薬であるステロイドを使ったときの効果と副作用について調べた結果が英国の医学雑誌に発表されました。

 調査は、風邪で喉の痛みを訴えた患者をステロイド投与群と非投与群に分け、24時間後と48時間後の喉の痛みを比べました。その結果、24時間後に痛みが軽くなっていた人は、投与群は非投与群の2倍、48時間後では1・5倍多くいました。また、投与群は非投与群より症状が良くなり始める時間が平均約5時間早く、完治するまでの時間も約11時間早くなっていました。一方、副作用は投与群と非投与群で差はありませんでした。

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