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「ほぼ東京」の埼玉・川口市にお願い住んで「治安だって言うほど悪くない」から 自虐PR動画、じわり人気

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「ほぼ東京」の埼玉・川口市にお願い住んで「治安だって言うほど悪くない」から 自虐PR動画、じわり人気

埼玉県川口市が制作した移住推進のためのPR動画の一場面(同市提供) 埼玉県川口市が制作した移住推進のためのPR動画の一場面(同市提供)

 東京都に隣接する埼玉県川口市が移住促進のために制作したPR動画「お願い住んで」が、じわりと人気を集めている。「ほぼ東京」「治安だって言うほど悪くない」など自虐的な内容ながら、動画サイトでの視聴回数は4万回に達し、「素直でいい」と評判も上々だ。

 動画は子供を持つ夫婦が移住先を探して不動産屋を訪れる設定のアニメーション。川口市のゆるキャラが、都内と比べて割安な家賃や「割と都会ですが緑もたくさんある」などと魅力を語る。「いやよ、埼玉なんて」と言っていた家族が、いつしか移住を決意するストーリーだ。

 3月に公開され、東京メトロに乗り入れる埼玉高速鉄道の車内モニターや、動画投稿サイト「ユーチューブ」で見ることができる。過疎化が進む島根県を自虐的にPRして有名になったアニメ作品「秘密結社鷹の爪」に携わったアニメーターに、制作を依頼した。

 市の担当者は「アピールする点を立地の良さに絞り、子育て世代に訴えたかった」と説明。自治体同士のPR合戦が過熱する中、埋もれないような内容を目指した。

 インパクトを求めた結果、物議を醸してインターネット上で批判的なコメントが殺到する「炎上」状態になるケースも少なくない中、コミカルなキャラクターに語らせることでリスクを抑えた。同市の小山正治広報課長は「動画をきっかけに興味を持ってもらい、力を入れている子育て支援策や、外国人も多く暮らす多様性などの魅力に触れてほしい」と話している。

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