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究極の美肌クリーム? 処方薬の美容使用が横行 化粧品購入感覚…保険から外す動きも

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究極の美肌クリーム? 処方薬の美容使用が横行 化粧品購入感覚…保険から外す動きも

医療用保湿剤の「ヒルドイド」(川口良介撮影) 医療用保湿剤の「ヒルドイド」(川口良介撮影)

薬剤費は年93億円?

 ただ、医療費は自己負担分以外は保険料や税金でまかなわれており、必要のない診察や薬の処方を受けることは医療費の無駄遣いにつながる。

 全国の健保組合から成る健康保険組合連合会(健保連)は9月、医療費の明細書「レセプト」の分析結果を公表。「皮膚乾燥症」の病名で、ヒルドイドや類似後発品の処方だけを受けた美容利用が疑われる処方額が約5億円あったとした。これを基に全国の薬剤費を推計すると年93億円に上る。

 健保連によると、海外では保湿剤に健康保険は適用されていないという。また、薬局で処方箋なしで買える一般用医薬品(市販薬)に似たような成分の薬が売られており、健保連は「保湿剤の処方を保険適用外とすることも検討すべきだ」と厚生労働省に要望した。厚労省では30年度診療報酬改定に向けた議論が進められており、健保連の担当者は「保険適用の在り方の一つとして問題提起した。議論の検討材料にしてほしい」と話す。

 ヒルドイドを製造販売するマルホ(大阪市北区)も手をこまねいているわけではない。これまでもヒルドイドの美容使用を勧める記事が出た場合は発行元に申し入れするなどしてきたが、今月18日には文書を公表。「自己判断で治療以外の目的で使用することは、適切な効果が見込めないだけでなく思わぬ副作用が発現するリスクがある」と注意喚起した。

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