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【書評倶楽部】女優・東ちづる 『鯉のはなシアター』桝本壮志著 「広島をなんとかせにゃ」小説で描く驚きの秘策 地元局の放送作家が初の書き下ろし

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女優・東ちづる 『鯉のはなシアター』桝本壮志著 「広島をなんとかせにゃ」小説で描く驚きの秘策 地元局の放送作家が初の書き下ろし

 実話と小説のサンドイッチという、ユニークな構成。このキラキラする秘話から、こんな無謀な話に出ましたか! これは仕事や非営利団体の活動にも使えそう! と付箋を貼りたくなる。SNSのつながりに依存しがちな現代。努力とか克服とかは苦手だが、人と人が広く浅く、時に強く深くつながれば大きな力になる。1人で苦悩するより、SOSを発信すればいい、弱音も吐いていいのだ。

 一番心に残ったのは、秘話の一つ「強き鯉の先人」佐々木日紗子さんの言葉。「生きるということは、決してあきらめないこと。今日は残りの人生の最初の1日」。そう、九回裏で決着がつかなければ延長戦がある。(ザメディアジョン・1204円+税)

                   

【プロフィル】東ちづる

 あずま・ちづる まぜこぜの社会を目指す一般社団法人「Get in touch」設立。12月10日、東京・品川プリンスホテルで、自ら脚本・演出のイベント「月夜のからくりハウス」開催。

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