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【びっくりサイエンス】水中でレーザー無線LANが実現 動画もやり取り 潜水艦に搭載し防衛力強化も

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【びっくりサイエンス】
水中でレーザー無線LANが実現 動画もやり取り 潜水艦に搭載し防衛力強化も

海洋研究開発機構や島津製作所などが開発した「水中光無線通信」の送信機=27日、神奈川県横須賀市の海洋機構 海洋研究開発機構や島津製作所などが開発した「水中光無線通信」の送信機=27日、神奈川県横須賀市の海洋機構

 現在、海洋機構が海底に設置している地震計などの観測機器からデータを回収するためには、観測機器ごと海上に引き揚げる必要があり、数が多いこともあって大変な手間やコストがかかる。これに対して水中での光無線通信が実現すれば、無人機を付近に向かわせてデータをやり取りするだけですむ。

 リモートデスクトップ接続を用いれば、遠隔操作で観測機器のプログラムをアップデートできるほか、複数の無人機が海底の資源探査を行う際には親機が複数の子機を統率することも視野に入る。子機が集めた情報を親機に集約し、探査範囲を指示し直すこともできるという。

 さまざまな可能性を持つ水中光無線通信だが、海外に目を転じれば既に市販されている例もある。ただ、それらが用いているのは発光ダイオード(LED)であり、海洋機構などが用いている半導体レーザーダイオードとは異なる。

 この点に関し、澤氏は「LEDは通信速度が上がらず、10Mbps程度が限界だ。これに対して半導体レーザーは光の“質”が高く、より大容量で遠くまで届く」と優位性を指摘する。

 高出力の半導体レーザー技術は島津製作所の得意分野で、協力しながら機器の小型化や軽量化を進めたほか、水圧に耐える容器の中で熱がこもらないように工夫も加えた。最終的な開発目標は、200メートルの距離で20Mbpsの通信を実現することだ。

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