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【健康カフェ】(100)気胸 肺に穴…15歳から34歳の痩せた男性ご注意

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【健康カフェ】
(100)気胸 肺に穴…15歳から34歳の痩せた男性ご注意

 70代男性が、前日に自転車で転倒して右の胸を打ち、痛みと息苦しさで眠れなかったといって受診しました。診察すると、脈が非常に速く、聴診で右胸の呼吸音が聞き取れません。胸のレントゲンを撮ったところ、右肺が小さくしぼみ、「気胸」を起こしていることが分かりました。

 肺は、肺表面を覆う肺胸膜と、その外側の壁側胸膜の2枚の胸膜に包まれ、この2枚の胸膜の間を胸膜腔(くう)と呼びます。何らかの原因で肺胸膜が破れ、本来は肺の中にとどまっているはずの空気が胸膜腔に漏れ出ることがあり、これを気胸と呼んでいます。

 気胸を起こした人の大半が胸の痛みを訴えて受診します。肺が破れるとはいかにも苦しそうですが、実際に息苦しさを感じるのは4割ぐらい。胸膜腔にたまる空気が少ないと、自覚症状がほとんどないこともあります。

 肺が小さくしぼみ、肺から漏れ出てたまった空気が心臓やもう片方の肺を押しやるような場合は、脈が速くなり、苦しさも強くなります。この場合は、一刻も早い治療が必要になります。

 治療は、針を刺すかチューブを入れてたまった空気を抜きます。気圧の急激な変化で悪化することがあるため、しっかり治るまで飛行機に乗ることは控えます。気胸を繰り返す人には、2枚の胸膜を癒着させる処置や、破れやすくなっている部分を切り取る手術などを行います。

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