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【書評】誰もいない山奥で1人…極限系エンタメ『肉弾』河崎秋子著

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【書評】
誰もいない山奥で1人…極限系エンタメ『肉弾』河崎秋子著

『肉弾』河崎秋子著(KADOKAWA・1600円+税) 『肉弾』河崎秋子著(KADOKAWA・1600円+税)

 ほしいものもやりたいこともなく無気力に日々を過ごしていた引きこもりの青年キミヤは、狩猟が趣味の父親と一緒に北海道を訪れる。「熊を撃つ」と言い出した父親に逆らえず、誰も来ない山奥で孤立することに。熊に襲われ、野犬の群れに追われ、逃げ回るキミヤ。〈餓(う)えて、衰弱して、死ぬ。もしくは、弱っているところを熊や犬に捕まって、死ぬ。その二択しか思い浮かばない〉

 獣たちに狩られ、絶体絶命となったとき、本能が覚醒する。ふざけるな、食われてたまるか! 生きることの意味に真っすぐ向き合う極限系エンタメ。(KADOKAWA・1600円+税)

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