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火星まで一気に100人送り込む SpaceXの新型ロケットとは?

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火星まで一気に100人送り込む SpaceXの新型ロケットとは?

米SpaceXのイーロン・マスク氏は人類の火星移住を唱える(出典:SpaceX) 米SpaceXのイーロン・マスク氏は人類の火星移住を唱える(出典:SpaceX)

 9月末、オーストラリアのアデレードで行われた国際宇宙会議(IAC)において、米SpaceXのイーロン・マスク氏が新たな野望をぶち上げた。そのビジョンの核となるのは、火星へ1度に100人を送り込むことができ、さらに地球上のあらゆる地点に1時間以内に飛行可能とする大型ロケット「BFR」だ。

大型輸送システム「BFR」

 IACは世界的に有名な宇宙カンファレンスで、ここ数年はSpaceXのマスク氏が基調講演を行っており、その発言が注目されてきた。SpaceXが将来的な人類の火星移住を目指して大型輸送システムのITS(Interplanetary Transport System)を開発してきたことは周知の事実であるが、開発コンセプトを見直し、今年はBFR(Big Falcon Rocket)という新たな輸送システムを掲げたのである。

 BFRは、SpaceXが開発を進めてきたロケットエンジン「ラプター」が31機搭載される第1段ブースターと宇宙船で構成され、全体で106メートルの長さになる。宇宙船だけでも長さは48メートル、直径9メートル という超大型ロケットだ。ラプターエンジンはこの1年間で40回以上の燃焼実験が行われている。

 BFRには8階分の居住区画があり、40の客室を備える。その収容力はエアバスA380の客室よりも大きく、火星飛行の場合には100人程度を同時輸送可能という。さらに第1段ブースターおよび宇宙船ともに、現在運用している大型ロケット「ファルコン9」や補給船「ドラゴン」と同様に、打ち上げ後の着陸、回収、再利用を念頭に置いて開発されているのだ。

 2022年には火星に向けて2機の無人飛行が行われ、24年には搭乗員を乗せた有人飛行を行う計画だ。SpaceXでは将来的に火星に存在する水および二酸化炭素を用いて、ロケット推進剤を現地生産するための工場建設を目指しており、そのための基礎調査を行うことが目的とされている。

世界のあらゆる地点まで1時間以内に飛行

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