産経ニュース

「医療費の無駄遣い」薬の飲み残し防げ 薬剤師が訪問指導 年475億円のロス

ライフ ライフ

記事詳細

更新


「医療費の無駄遣い」薬の飲み残し防げ 薬剤師が訪問指導 年475億円のロス

 医師から処方された薬を大量に飲み残す「残薬」。特に高齢者は、数種類の薬を長期間処方されることが多いため、残薬も多くなりがちだ。医療費の無駄遣いにつながるだけでなく、症状が悪化する恐れもある。どうすれば飲み残しを防ぐことができるか。薬剤師を中心とした取り組みが広がっている。

 空き袋を捨てず訪問時に確認

 「薬、ちゃんと飲んでますか。水分取ってる?」。埼玉県伊奈町のアパートの一室。薬剤師の宮野広美さん(59)と小平幸恵さん(49)が、この部屋に1人で暮らす男性(80)に話しかけた。男性は体調を崩して5月に入院。退院後も心不全や血圧などの薬7種類を処方され、毎朝1回服用するよう指示された。

 伊奈町などで調剤薬局を営む宮野さんは、主治医の依頼で訪問指導を開始。毎回飲む錠剤を分かりやすく1袋にまとめ、袋ごとに日付や「朝食後」と大きく印字。飲んだ後の空き袋を捨てずに指定した箱に入れるよう男性に頼み、訪問時に確認できるようにしている。

 「1週間前に訪れた時は2日分飲み忘れていたが、今回は大丈夫」と宮野さん。男性は「自分では時々分からなくなる。来てもらえて安心だ」。

続きを読む

このニュースの写真

  • 「医療費の無駄遣い」薬の飲み残し防げ 薬剤師が訪問指導 年475億円のロス

「ライフ」のランキング