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【話の肖像画】日本医学会会長 門田守人(3)脳死移植が本来の道

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【話の肖像画】
日本医学会会長 門田守人(3)脳死移植が本来の道

 〈大阪大医学部3年のとき、無医村を調査する「農山村医学調査班」というクラブ活動を始め、大阪府茨木市の無医地区に向かった〉

 「病気になったらどうするのか」と住民に質問すると、「車を飛ばして大阪に行く。そこまで大変じゃない」と言われてしまい、先輩たちはなんでここを調査地区に選んだんだろうと疑問に思いました。翌年は自分たちが上になるので、名刺や趣意書を作って四国へ向かった。高知県庁に行ったら、檮原町(ゆすはらちょう)という無医地区を紹介してくれて、宿泊場所なども援助してくれるという。医師になっていた先輩も「ばかもん! オレらは忙しいんだ」なんて言いながら、活動に参加してくれました。

 檮原町に滞在していた昭和43年8月8日、札幌医科大で和田寿郎氏による日本初の心臓移植、いわゆる「和田移植」が行われた。無医地区でニュースを聞いたのを覚えています。

 〈僻地(へきち)医療に関心を持ちながらも、卒業後は外科医になることを希望した〉

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