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どうする薬局の外国人対応 正しい服薬へツール開発急ぐ

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どうする薬局の外国人対応 正しい服薬へツール開発急ぐ

自作の会話帳を広げて示す薬剤師の広瀬明香さん =東京都江東区の「のぞみ薬局」 自作の会話帳を広げて示す薬剤師の広瀬明香さん =東京都江東区の「のぞみ薬局」

 英語版「しおり」

 製薬会社などでつくる一般社団法人「くすりの適正使用協議会」によると、薬剤師が薬の効用・効能や服用方法、副作用などをより詳しく利用者に説明する際は、製薬会社が作成、配布する「くすりのしおり」が資料となる。外国人からは英訳したしおり自体が欲しいとの要望も多い。

 しかし、22年に英語版が用意されていたのは日本語版しおりの1割弱。最低限、英語版さえあれば、他言語への翻訳もしやすいのだが、資料不足は明らかだった。

 危機感を抱いた協議会は、用語の定訳や記入方法をガイドラインにまとめて製薬各社へ英語版作成を強く働きかけた結果、現在は約1万5600の日本語版のうち約6700が英訳された。しかし、それでも4割強だ。

 協議会の栗原理・くすりのしおりコンコーダンス委員長は「2020年の五輪までにせめて1万に拡大したい」と話す。英語版のしおりは、日本語版と併せて協議会のウェブサイトで公開しており、現場での活用のほか、薬を持って海外渡航する日本人にも利用してほしいとしている。

 協議会は、薬局での具体的な対応をまとめたコミュニケーションマニュアルも作成中。近く少数の薬局でテストを始め、できるだけ早い完成を目指す。

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