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福島県「コメの全袋検査」見直し検討 問われる費用対効果 風評被害を助長の声も

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福島県「コメの全袋検査」見直し検討 問われる費用対効果 風評被害を助長の声も

放射性セシウム検査のために1袋30キロのコメ袋をベルトコンベヤーにのせる担当者。収穫のピーク時にはこの作業が早朝から深夜に及ぶこともあるという=福島県本宮市 放射性セシウム検査のために1袋30キロのコメ袋をベルトコンベヤーにのせる担当者。収穫のピーク時にはこの作業が早朝から深夜に及ぶこともあるという=福島県本宮市

 それでも、JAふくしま未来(福島市)米穀課の斎藤重泰課長は“商品価値”の観点から、「全袋検査をすることが取引の前提条件となっている。検査は農家にも大きな負担になっているが、取引継続のために当分は必要」と訴える。

 食の安全・安心財団(東京都港区)の唐木英明理事長は「費用をかけて検査を行う以上、県は費用対効果をしっかり検証すべきだ」と指摘する。その上で、「科学的には、食品の安全はモニタリング検査で十分に保たれるといえる。お金をかけるなら、検査と消費者の購買意欲の関係の有無を調査したり、福島のコメがおいしいことをアピールした方が効果的ではないか」と話している。

                  

■放射性セシウムの食品基準値

 日本では、コメや野菜、肉などの一般食品は1キロ当たり100ベクレル。基準値を超えた食品は流通しない。一般食品の海外の基準値は、国際的な食品規格を決める「コーデックス」が1000ベクレル、EU(欧州連合)が1250ベクレル、米国が1200ベクレル。日本の基準値は世界的に最も厳しい。

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