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【びっくりサイエンス】もはや“生物”だ DNAでできた極小ロボットが二足歩行で物を運搬した 

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【びっくりサイエンス】
もはや“生物”だ DNAでできた極小ロボットが二足歩行で物を運搬した 

DNAでできた極小ロボットのイメージ=Ella Maru Studio(www.scientific-illustrations.com)提供 DNAでできた極小ロボットのイメージ=Ella Maru Studio(www.scientific-illustrations.com)提供

化学エネルギーの消費なし

 現状では、ロボットが相手の1本鎖をエリアの全域で探し回るのに1日かかることもある。しかし、これらの移動や動作には化学エネルギーを使わないため、環境にやさしいプロセスでの微小な工学として応用が期待できる。また、ロボットの数を増やすことで、より速く仕事ができるようになるとみている。

 微小な機械としては、光信号を電気に変換せずに小さなミラーを動かしてスイッチングする「光スイッチ」などがすでに実用化されている。マイクロマシンなどと呼ばれるがサイズはマイクロメートルのオーダーであり、DNAロボットと比べると100倍以上も大きい。

 一方、昨年のノーベル化学賞の受賞研究となった「分子機械」は、軸にはまったドーナツ状の分子がエレベーターのように動くものなどが実現しており、今回のDNAロボットに近い。今年4月にはフランスで世界初の分子機械のカーレースを模擬した大会も行われ、優勝チームは29時間で最長1000ナノメートルを走った。

 こうした分子機械は、がんなど体の特定の標的まで薬剤を運ぶ「ドラッグ・デリバリー・システム」や、電子回路を従来の化学的積層や露光などの手法よりも精細に作ることに利用できるとみられている。

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